#1 - 2024-1-19 13:47
Mashiroyes (不为繁华易匠心)
讨论背景
谷崎润一郎《春琴抄》第二章节选

原文
第一句
前掲《ぜんけい》の萩の茶屋に住んでいる老婦人というのは鴫沢《しぎさわ》てるといい生田《いくた》流の勾当《こうとう》で晩年の春琴と温井検校に親しく仕えた人であるがこの勾当の話を聞くに、お師匠さま〔春琴のこと〕は舞がお上手《じょうず》だったそうにござりますが琴や三味線も五つ六つの時分から春松という検校さんに手ほどきをしておもらいなされそれからずっと稽古を励んでおられました、それ故《ゆえ》盲目になってから始めて音曲を習われたのではないのでござります、よいお内《うち》の娘《とう》さん方は皆《みな》早くから遊芸のけいこをされますのがその頃の習慣でござりましたお師匠さまは十の歳にあのむずかしい「残月」の曲を聞き覚えて独《ひと》りで三味線にお取りなされたと申しますそうしてみれば音曲の方にも生れつきの天才を備えておられたのでござりましょうなかなか凡人《ぼんじん》には真似《まね》られぬことでござりますただ盲目になられてからは外《ほか》に楽しみがござりませぬので一層《いっそう》深くこの道へお這入《はい》りなされ、精魂《せいこん》を打ち込まれたのかとぞんじますとのことである。
(是的,这是一句(bgm16)

第二句
また春琴をいたわり過ぎるという批難《ひなん》があった時何をいうぞ師たる者が稽古をつけるには厳しくするこそ親切なのじゃわしがあの児を叱らぬのはそれだけ親切が足らぬのじゃあの児は天性芸道に明るく悟《さと》りが速いから捨てて置いても進む所までは進む本気で叩《たた》き込《こ》んだらばいよいよ後生《こうせい》畏《おそ》ろしい者になり本職の弟子共が困るであろう、何も結構な家に生れて世過《よす》ぎに不自由のない娘をそれほどに教え込まずとも鈍根《どんこん》の者をこそ一人前に仕立ててやろうと力瘤《ちからこぶ》を入れているのに、何という心得違いをいうぞといった。

注释
1.前掲:上述
2.手ほどき:启蒙
3.精魂:精神;精力
4.いたわり:心を用いて大切にすること。気にかけること。
5.稽古をつける:教导(他人)练习
6.芸道:技芸や芸能の道。
10.叩き込む:しっかりと教える。おぼえこませる。
11.本職:その人の主とする職。本業。
12.世過ぎ:生活。
13.仕立てる:暂时不确定。
14.力瘤:大いに尽力すること。
15.心得違い:暂时不确定。

目标
1.把这些句子拆成一个一个小句,并弄懂整个句子想表达的意思。
2.还没想好,等下再写。
#2 - 2024-1-19 13:49
(不为繁华易匠心)
第一句,先占楼。
#3 - 2024-1-21 15:51
(不为繁华易匠心)
前掲《ぜんけい》の萩の茶屋に住んでいる老婦人というのは
鴫沢《しぎさわ》てるといい生田《いくた》流の勾当《こうとう》で
晩年の春琴と温井検校に親しく仕えた人であるが
この勾当の話を聞くに、
a.鴫沢てる:てる如果判定为语法结构,翻译不通顺,可知老婦人的名字为鴫沢《しぎさわ》てる
b.といい:前述の事柄を受けて、さらに他の事柄が重なることを表す。…であり、その上。
c.生田流:箏曲の流派の一つ
d.勾当:もっぱらその事务を担当して処理すること、またその人。
e.親しく:身近である。
f.仕える:目上の人のそばにいて、その人に奉仕する。
g.に:材料・手段を示す。…によって。…で。

お師匠さま〔春琴のこと〕は舞がお上手《じょうず》だったそうにござりますが
琴や三味線も五つ六つの時分から春松という検校さんに手ほどきをしておもらいなされ
それからずっと稽古を励んでおられました、

それ故《ゆえ》盲目になってから始めて音曲を習われたのではないのでござります、

よいお内《うち》の娘《とう》さん方は皆《みな》早くから遊芸のけいこをされますのがその頃の習慣でござりました
お師匠さまは十の歳にあのむずかしい「残月」の曲を聞き覚えて独《ひと》りで三味線にお取りなされたと申します
そうしてみれば音曲の方にも生れつきの天才を備えておられたのでござりましょう
なかなか凡人《ぼんじん》には真似《まね》られぬことでござります

ただ盲目になられてからは外《ほか》に楽しみがござりませぬので一層《いっそう》深くこの道へお這入《はい》りなされ、精魂《せいこん》を打ち込まれたのかとぞんじますとのことである。

除了第一个顿号前面的句子有点难,其他都是显然,分析完毕。
#4 - 2024-1-21 18:30
(不为繁华易匠心)
第二句
#5 - 2024-1-21 19:26
(不为繁华易匠心)
また春琴をいたわり過ぎるという批難《ひなん》があった時
何をいうぞ師たる者が稽古をつけるには厳しくするこそ
親切なのじゃ
わしがあの児を叱らぬのはそれだけ親切が足らぬのじゃ

あの児は天性芸道に明るく悟《さと》りが速いから捨てて置いても進む所までは進む
本気で叩《たた》き込《こ》んだらば
いよいよ後生《こうせい》畏《おそ》ろしい者になり
本職の弟子共が困るであろう、

何も結構な家に生れて世過《よす》ぎに不自由のない娘をそれほどに教え込まずとも
鈍根《どんこん》の者をこそ一人前に仕立ててやろうと力瘤《ちからこぶ》を入れているのに、
何という心得違いをいうぞといった。

最后这句有点难,喝杯水,想下怎么分析。
从前往后看,写的什么勾八。
换个策略,从后往前看。何という心得違いをいうぞといった是总结,那么前两句和最后一句应该分开来看。甚至可以把顿号看成是句号,那么这里的のに实质上的用法是用在结尾表示不满。豁然开朗。
鈍根の者をこそ/ 一人前に/ 仕立ててやろうと,と在这里是假定用法,如果……就……。
#5-1 - 2024-1-21 20:36
tsuki
鈍根の者をこそ一人前に仕立ててやろうと力瘤を入れている这半句と是假定用法是不是可以再考虑一下?

因为如果是表示假设的话意思就是 “如果要把愚钝的人培育好就付出全力”有些别扭。

把やろう推量形理解为“想要做,将要做”的话と就是“と思って”的简略,这个用法在例文上搜索过也是挺常用的。意思就是 “...为了把愚钝的人培育好才付出全力的,(你们)却何等地狭隘啊”。
#5-2 - 2024-1-21 20:45
Mashiroyes
tsuki 说: 鈍根の者をこそ一人前に仕立ててやろうと力瘤を入れている这半句と是假定用法是不是可以再考虑一下?

因为如果是表示假设的话意思就是 “如果要把愚钝的人培育好就付出全力”有些别扭。

把やろう推量形理解为...
是的,你这个翻译更通顺。我那个翻译为如果……就……的话,和前面的ずとも那句连起来不是很通顺。
#5-3 - 2024-1-22 07:17
Mashiroyes
tsuki 说: 鈍根の者をこそ一人前に仕立ててやろうと力瘤を入れている这半句と是假定用法是不是可以再考虑一下?

因为如果是表示假设的话意思就是 “如果要把愚钝的人培育好就付出全力”有些别扭。

把やろう推量形理解为...
大佬tql
#6 - 2024-1-21 19:43
(bgm24)大佬好强!
#7 - 2024-1-22 06:45
(不为繁华易匠心)
多谢tsuki佬的勘误。勘误后再来看最后一句,妙不可言啊。

何も結構な家に生れて世過《よす》ぎに不自由のない娘をそれほどに教え込まずとも
鈍根《どんこん》の者をこそ一人前に仕立ててやろうと力瘤《ちからこぶ》を入れているのに、
何という心得違いをいうぞといった。

ずとも戛然而止,こそ和前面一句做对比,接住了上一句,鈍根《どんこん》の者をこそ一人前に仕立ててやろうと力瘤《ちからこぶ》を入れているのに这句解释了……ずとも的原因,放在中间实际上是一个相当好的润滑剂,过渡到何という心得違いをいうぞといった这句,非常完美地收尾。
#8 - 2024-1-22 06:52
(不为繁华易匠心)
最后不考虑什么玄学的语感,分析一下最后一句我理解错,而tsuki佬能理解对的原因。
#9 - 2024-1-22 07:43
(不为繁华易匠心)
额额,考虑了一下,好像单纯就是我太菜了,群里的大佬说着显然是为了……,即動機・理由などを表す。…と言って。…と思って。 的用法www。
#10 - 2024-1-22 08:11
(不为繁华易匠心)
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