凪葛刃

調停委員会会長である高城麟瞳の命に従い、主人公を影ながら護衛することになる。
表情は常に凛とした、生真面目そうなものであり、その感情を顔に表すことは滅多に無い。
ただし、本人いわく修行が足りないせいか、感情は表情にこそでないが、その口調にはしっかり表れてしまう。
性格は典型的な日本女性であり、寡黙で、必要最低限のことしか口にしない。
曲がったこと、そして自信の信念を曲げることを良しとしない。
また、自分の意志ははっきりと、そして明確に告げるため、時としてそれが軋轢を生むことがある。
表に出ることはなく、常に一歩退いた状態に自分を置く。
それは婦女子のたしなみ……というわけではなく、極度の上がり性であるため。
しかし、人前では、大和撫子は……とか武道に身を置く者は……などと、いろいろな理由をつけてごまかしている。
とはいえ、昇段試験の際、周囲の目が気になり、実力を出せずに敗退し続けている状態であるため、実は段はおろか級さえ持っていない。
普段は制服だが、放課後あるいは何かの有事になると、巫女の衣装にも似た武道着に着替える（これは神道無念流を祖とする流派に身を置くため）。
第三剣道委員会の中では若年ながら手錬れの者の一人であり、次期会長とも噂されている（が、そもそもこの委員会自体が学園では無名であるため、やはり祝刀は全く目立っていない存在のまま）。
調停委員会会長高城麟瞳とは、幼馴染（というより、江戸時代から続く主従関係。つまりは姫とお付の者）。

「私は…………ただ一本の刃……刃は何も喋らない」