2021-12-13 20:01 /
評価点
「神隠し」というオカルト要素はあるものの高校野球編という事で「弱小野球部が甲子園を目指す」という王道ストーリーが軸。
「黒野博士」や「大神」など後の作品にも顔を出すキャラは数多いものの、基本的なシナリオ自体は一作で完結している事自体を評価する声もある。
チームメイトとのイベントも豊富にあり、仲間と協力している感覚が強い。
対戦相手も個性的で、後味が良い。主人公達のチームを馬鹿にしていたが和解・自分の高校名にコンプレックスを持っていたが良い方向に有名にしてやる! と方向転換するなど。
クリアするだけなら部員を集めて2年目に野球の試合に1回勝てば確定なので楽ではある。ただし一部彼女でグッドEDを見るには甲子園で優勝しなければいけない。
パワポケシリーズでは珍しく一話完結、かつ後の作品に引っ張る要素が皆無である。
山田や大神は後の作品でもストーリーにかかわるが、あくまで『4』骨子の「神隠しを巡った一連のホラー事件」は本作で完全解決して尾を引かない。
シリーズ末期で事実上の連作になり、ハードルが高くなってしまった事を嘆くファンからは、本作の一話完結さを再評価する声もあがっている。
なおスタッフも『11』の攻略本で、また『慰霊碑を倒したら妙な事件が起こり始めた(本作の事件)』みたいな一話完結サクセスを作りたいと語っていた。
『1』から『3』のサクセスの全ての要素を詰め合わせた、自由度の高い表サクセス。
難易度の低さやお金の概念の継承も相まって、強い選手にこだわらないのであれば、島をうろつく・遊びに行く・彼女とデートする・その為にバイトするといった、離島で暮らす等身大の高校生の3年間といった体裁が整ったサクセスになっている。
BGMは概ね好評。試合曲、甲子園に出場した時に会場を見上げるBGM、春の曲(14でBGMがリメイクされた際のタイトルは「あの4度目の桜」)は特に評価が高い。
後にKONAMIが得意とする音ゲーを担当するサウンドスタッフが投入されているのもこの評価の一因と言える。スタッフロールを見ると有名所では広野智章(別名「劇団レコード」)、佐藤直之(別名「猫叉Master」)の名がある。
4の春・夏(リメイクタイトル「この4番目の海」)がリメイクされた14で佐藤直之が4以来久々にスタッフロールに載ったことからすると、春・夏の2曲は佐藤直之によるものだろう。
野球・裏サクセス・新モードなど『3』から様々な点でパワーアップしている。
荒削りな部分も多いが、後の作品で生かされていく。
彼女候補
正統派マネージャー、ストーリーの本筋に関わる人物、パワーキャラの育成に有利な人物、後味の悪い結末、ランダム性が高いなど特徴のある彼女キャラが揃っている。
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神木 唯(かみき ゆい)

マネージャー。普通の王道ヒロインで、ハイキックの強さと「○><」の顔で怒る時の表情が非常に可愛い。『14』のトツゲキ甲子園でもマネージャーとしてみゆき先生と共に再登場している。
攻略は身近なところにいるので非常に楽。攻略中の癖もないので簡単な部類に入る。
シナリオ全体はホラー要素は最後に少し入ってくるだけで、真相とも無関係。等身大の高校球児とマネージャーの恋物語となっている。
彼女に会計を相談する事で部室レベルを簡単に引き上げて仲間を強化する事ができる。マネージャーとしても実に優秀である。
投手時のランダムイベントで足場が不安定な所で作業している彼女を支えたら崩れて来て、○><顔で殴られて「一発病」をもらうイベントが印象に残っているプレイヤーも多いことだろう。
唯のイベントの中には「バレンタイン恒例チョコ掴み取り大会」という没イベントがありイベントの最後に主人公が「色気のないバレンタインだ。」と嘆くというギャグイベントであるが、本編では山田が主人公にチョコを貰らったことを自慢しようとするイベントに差し替えられている。
天本 玲泉(あまもと れいせん)

いつも笑顔を浮かべている同級生で、今回の事件に深く関わる「不吉ババア」の孫。
攻略そのものはランダムもなく金もかからず、4の中でもかなり楽である。しかし彼女と交際した上で甲子園優勝を果たさないと真の攻略にはならない。
甲子園を勝ち残って優勝すると、物語の中核である「神隠し」とは何だったのか、そして「妨害」とは何だったのかが全て語られることになる。
このシナリオ、ホラー的には「化物よりも狂った人間のほうが怖い」系統の構図となっており、他のホラー作品でも見られるものである*13。
攻略しないで甲子園を優勝すると常に島から姿を消すバッドエンドアルバムが表示される「 基本がバッドエンド 」キャラでもある。
その後『6』で再登場している山田や島岡の元へ結婚報告に来ており、島岡に島に帰る事を勧めてつっぱねられている事からバッドエンドは経由しなかったと推測されている。この6でシリーズを「引退」。それでもなおスタッフからもファンからも人気が高い。
日の出高校が甲子園優勝した時点で島を去るか主人公と結ばれているかの二択。その上で島に残っている、ということは結婚相手は4の主人公であろうというのがファンの間では通説になっている。
『10』『11』のリセット座談会*14で引退したのに名前が出ては近況(子育て中)が明かされる、という状況からも人気の高さが窺える。
裏サクセスでは『4』『5』と悪の魔術師「イル」→はぐれ忍者「天本威流」として登場。軽いノリの性格と関西弁という、表とは真逆の性格になっている。
裏サクセスでは珍しい「別の作品に同一人物が登場する」パターン。イル=威流である。
本人は登場しないが『7』、『10』でも彼女らしき人物が裏にいることが匂わされる。引退宣言のせいで画面には出てこないが。
『12』では 引退宣言を覆して 久々に画面上に登場、今回は「イル」ではなく「アマルダ・レーセン」として玲泉に近い性格で、主人公の子供を妊娠する辺りも表の「正史」に近い役割である。
通例なら引退宣言をすると裏の出演もなくなる*15にもかかわらず、それを覆したシリーズ唯一の例である。
島岡 希美(しまおか のぞみ)

野球部の仲間にできる武雄の姉。
外見はやや残念だが性格は姉御肌ながら人付き合いのいい性格をしており、デート中にパワーが直接上がるため強い選手を育成しやすい。ある意味パワプロのカレン枠。
その性格から攻略難易度も楽な部類に入る。育成のしやすさも含めると4彼女内では最も楽なキャラ。
天本のバッドエンドの裏事情を握るのは彼女。特定の条件でバッドエンドの裏事情イベントが起こる。
『6』では整形&痩せて再登場し、またもや彼女候補になることも。
田中 深雪(たなか みゆき)

担任の先生で、後に野球部の顧問になってくれる。試合中に唯と共に見守るカットインが印象に残る。『14』でもトツゲキ甲子園で唯と共に再登場。
彼女候補としては2ルートに分かれ、そのルート次第で大きく扱いが変わる。
通称「幽霊ルート」はイベントの大半がランダムかつ選択肢ミスが許されない高難度キャラ。その上、天本と同じく甲子園優勝が彼女を救うために必要になってくる。その末に待つ物語は衝撃の展開。
このルートのみ、玲泉ルートで語られる真相ではなく、物語の真相が全て変化することになる。
通称「親子ルート」に入るとゲームとしての難易度は低下。物語は自分の親父と攻略を争うハメになるという別の意味で衝撃の展開になる。その結果はプレイヤー次第。
葉月(はづき)

いつも泉にいる謎の女性。
先生と同じようにルートが分かれ、その二つで全くストーリーが違う。
通称「女神ルート」では島にある泉の女神としての登場。ひたすらにうろついて物を投げ込み続けると低確率で現れ、強化or弱化アイテムを渡しに来る。要するに童話『金の斧』。
通称「幽霊ルート*16」では泉の幽霊として登場。何故幽霊になったのかは付き合いを重ねていくと最後の最後に語られることになる。
両ルート共にランダムイベントに振り回されるが、最後は野球超人伝の可能性があるので「難易度は高いがうまく完走できれば強めの選手が生まれる」枠である。
高城 秋生(たかしろ あきみ)

主人公の幼馴染で本土の街に住んでいる。
デートの度に本土への交通費+αの支出があるため、金銭の管理が難しい。ランダムで難易度が上がるみゆき先生・葉月とは別ベクトルで難易度を上げているキャラ。資金管理さえできれば難しくはないが。
シナリオは徹底ホラー寄りで、本作のホラー要素を極限まで増したのが彼女のシナリオ。前半は普通なのだが、後半になると彼女共々怪奇現象に悩まされることになる。
しかも、最後のイベントで解決したように見せておいて、エンディングで「解決したと思ったらまた始まった」というアルバムが表示される。不憫。
ただしトラウマになるような強烈な話ではなく、後味が悪くなるほど重い話でもない。あくまで「よくある怖い話」レベルで、旧友というありふれた関係にちょうど良いアクセントを付けているとも言える。
裏サクセスでも度々出演するが、常に猟奇イベント担当で死亡の危険があるという不憫な扱いを受け続けた。
賛否両論点
味方が全体的に弱い
離島の弱小高校という設定のため、初期能力はC~Gの低めの能力で構成されたキャラが多い。能力補正自体は強くかかるため最終的にマシにはなるもの他の高校サクセス作品に比べると低い。
大神以外に左打者がいない。
本作の仲間は使える特殊能力を持っているキャラがろくにおらず、マシなのが野手の山田や大神ぐらいしかいない。他にも足が非常に速いのにもかかわらず「走塁×」と「盗塁×」により利点を潰されているキャラもいる。「三振男」持ちが多め。
この仕様に拍車をかけるように仲間のパワーアップバグがある。詳細は後術。
前述にあるようにサクセスの対戦相手がストレート多投ばかりな上CPUの打球が弱いため勝ち易くはあるものの、もし変化球多投投手ばかりだったりCPUにロックオンが適用されていなかった場合は難易度が跳ね上がっていた可能性がある。
表サクセスより裏サクセスの方がステータスの高い選手を作りやすい。
単純な比較は難しいが裏サクセスの方が難易度が高いので、難易度に見合っているとは言える。
裏サクセスで、仲間を増やすメリットが薄い。
仲間増やすことで攻撃回数を増やせたり致命的な一撃をボス戦で出してくれる、有益なイベントが発生するメリットはあるものの、敵の出現数が増加したり、敵の攻撃力が増加するデメリットもある*17
また、前述の通り経験値が分配式のためレベルの上昇が悪くなる。この仕様は主人公が晩成型であることと相性が非常に悪い。序盤は楽になるが、後半は逆にきつくなる。一度仲間にしたら基本戦闘で死亡させる以外にパーティを離脱させる方法もない。*18
さらに今作の仲間はレベル応じたステータスが個別に設定されておらず、レベルに比例して初期ステータスにボーナスが加算される仕様になっているがこの加算値がかなり地味であり、レベルがカンストしてもそこまで強くならない。*19主人公のようなやる気補正も無いため、主人公とのステータスの差が浮き彫りになってくる。レベルアップに必要な経験点も主人公並に多くレベルは上がり辛い。
ゲームに慣れると最終的に必要な仲間はオオガミのみとなる。*20
裏サクセスでは前述ある通り「ノリカ」を使う攻略法が強力でありイベントで「威圧感」を何度でも貰える。そのためこの攻略法一択になりがちである。*21
問題点
野球
初心者が選ぶであろうロックオンにすると打球の威力が極端に落ちヒットが出なくなる。
ロックオンの弱体化には初見では気付くはずもなく完全な初心者殺しである。
本作に限って言えばロックオンは能力が下がるうえ、ヒットが打ちにくくなる地雷仕様のため使用するメリットがない。
打撃がマニュアルでゴロでなければヒット性の当たりは普通に出る。
ミート打ちをするメリットがほとんどない
強芯にするとパワーD辺りからホームランが出るようになり、ボールが外野に飛びヒット率が高くなるので、強芯を当てる方が成績が良くなるのである。パワーGの秋穂ですらホームランを狙っていける。
結果として打ってもアウトになりやすいミート打ちのメリットがほとんどない。
この傾向はシリーズ全般に言えることであり、『3*22』『12』以外のアクション野球は強振の方が有用とされている。
試合中の選手変更が前三作同様自由に決められることが魅力だが、『3』と同様COMがプレイヤーの意思に反する選手の交代*23をしてくることがある。降板させる気のない大神を平気で代打で交代させたりするなど邪魔な要素である。
何らかの走塁操作を行うまで走塁がオートになるバグがある。
一塁を守らせる場合、サプポジ適正を持った選手より適正を持たない選手の方が守備性能が良くなるバグ?がある。
サクセスの問題点
彼女候補の深雪・葉月のランダム要素が強すぎる
この二人は攻略に特に運が絡むため、どれだけ実力があろうとも攻略が非常に難しい。
他にもチームメイトの島岡のアルバムの取得が難易度が高いと言われている。*24
「お金」の存在が足枷な要素とも言える。
アイテムの購入など自由度はあるものの、試合の交通費や育成にはほぼ必須レベルの部室レベル上げ*25などによりある程度の資金稼ぎにターンを消費せざるを得ない状況にもなることもある。
なお、この金は本来主人公が預かっている「部費」(序盤で説明がある)であり、遠征試合の交通費や備品購入が本来の使用なのだが、なぜか主人公の財布と兼任されて主人公のアルバイト代が入り、デートなどの遊びの金もここから出ていくがとがめられることはない。
また、途中から大神の父が息子に協力してくれるようになるので甲子園に行く費用などは取られることはない。
所持金に関しては社会人から高校生になったということもあって前作の「3」から大きくデブレしている。そのため前作とは違い山田のマニア関連やデートでの無駄使いによる消費に占める割合が非常に大きくなっており、彼女攻略での大きな障害となっている。
他にも心の病気になった場合、治療に3千円もかかってしまう*26。
また2年目は試合で1勝することがクリア条件なのだが、秋の公式大会の鎮台高校に負けてしまうと練習試合イベントが発生してしまうのだがその練習試合にかかる費用が10万円と非常に大きい。そのため強い選手の育成には公式大会勝利が必須条件である。
全体的にマイナスイベントが多め
部室レベルが下がるイベントが複数存在している。その中でも台風イベントが凶悪で部室レベルが8以下だと大きく下がる上にリセットでも防げない*27。
部室レベルが上がるランダムイベントもあるものの、レベルが低い時にしか発生しない。それ以外は終盤の大神のイベントのみ。
前述の通り、山田のマニア関連のイベントでグッズ購入に誘われたり貸与を要求するイベントがあり了承すると一万円以上の部費が減ってしまう。断ると山田が怒り出しやる気と仲間評価が大きく下がる。
他にも秋穂関連など発生すると病気にかかるイベントが多く存在する。
呪いの人形を拾う確率が結構高め。今作ではアイテムを消滅させたり病気にさせられるため凶悪。
後術のマイナス道具アイテムの取得機会も多め。
パワポケの常だが、バグが多い。
一部の仲間にはパワーアップさせても反映されないバグがある。該当キャラは「小山」と「堤」であり、特に「堤」の方は、パワーアップが簡単かつ、能力の上昇が大きい予定であったため非常に勿体ない。*28
万屋で「よく飛ぶバット」を買うと「バント○」取得のはずが「バント○」と「バント×」を除去してしまうという効果にバグで変わっている。
投手の場合万屋で「赤のリストバンド」を買うと「ピンチ○」を取得するはずが、バグでレア特殊能力の「キレ○」を取得できてしまう。通常の「赤のリストバンド」の効果は「対左打者○」と「ピンチ○」取得。*29
天本攻略時に本来「センス○」を取得するイベントで「センス×」を取得する。
裏サクセスのバグ
サクセス開始直後にリセットすることで国王から4回まで初期資金を貰える。初期版限定。
主人公のレベル最大時に仲間を加入すると、そのキャラのステータスが激減する。*30
マイナス装備アイテム(野球凡人伝も含む)やマイナスアイテムを取得する機会が非常に多く、育成を断念しなければいけなくなることが多い。
入手ルートの多くはランダムイベントの釣り*31と、正月定期(彼女無し)のくじ引き。
前者の釣りは入手アイテムの総数が少ない分マイナスアイテムの入手率が高い。
後者のくじ引きは『2』とは違い、発生したら強制でアイテムを一つ入手することになる。プラス装備アイテムは出ない*32にもかかわらず野球凡人伝は出るという豪気っぷり。
彼女無しで進行中の場合、仲間キャラの「秋穂不作」が2年目のクリスマスに13%の確率で登場することがあり、出会ってしまった場合確定でマイナスアイテムをよこす。
これらのイベントはイベント発生時に何を取得するか決まっているためリセットしてもアイテムの入手は防げない。
そのためこの作品で初めて「野球凡人伝」の存在を知ったプレイヤーも多い。
次作の『5』からはマイナスアイテムを取得することはあまりなくなった。
表サクセスで投手は「神木唯」の好感度が低かった場合、あるランダムイベントで「一発病」を100%取得してしまう。問題はこのイベントは発生確率が高いイベントであるため、半分以上の投手に一発がつけられてしまうというのが育成上の問題として挙げられる。
一発病取得後に「幸せのボール」を買う、イベントで「逃げ玉」を取得する、好感度を上げるなどいくつか回避方法があるが、それなりに手間がかかる。
「神隠しが起こると*33野球部全員で写した写真から1人消える」というムービーが起こるが、 島岡だけ最初から写っていない 。彼が撮影者という可能性もあるが、こういう場合部員を優先的にそろえて写すものではないだろうか?
裏サクセスでは購入可能な特殊能力パーツが各地の村などに分散しており、欲しい特殊能力は初めてうろついた時に買っておかないとわざわざ出向くはめになる。
また超特殊能力パーツは場所的にも資金的にも厳しく、入手がかなり難しい。*34
総評
野球ゲームとして見た場合、野球パートはこの時点でも「性能の劣る携帯ハード版パワプロ」だが、順調に進化を続けており『3』に比べれば相当遊びやすくなっている。

シナリオは漫才めいたライトなノリと神隠しによるオカルト・ホラーの重い空気が混ざって独特の空気感を醸し出しているが、全体的にはBGMもあって田舎の離島らしいのんびりした雰囲気になっている。
彼女候補の天本が抱える複雑な愛憎と葛藤、その末に明かされる物語の真相。あるいはどこか憎めない仲間達と共に甲子園を目指すストーリーなどは未だに評価が高い。
発売から10年以上経ち、シリーズが14まで出揃った今でも4を推すファンは根強く存在している。

シリーズの一作品として見ると、全作品の世界が繋がっているパワポケにしては珍しく後の作品への伏線が○ほとんどなく*35、メインの「神隠し」という謎も全て4の作中で片がつき、後の作品に引っ張られる要素が無い。
この点において、GBAというハードの制約とシステム面の古さが許容できるならという条件こそ付くが、「今からパワポケに触りたい」「パワポケの空気が知りたい」という入門プレイヤーにお勧めできる一品といえるだろう。
余談
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2年目の試合で敗北してしまったとしても、直後にリセットすれば仲間は1人消えるものの勝利した事になる。選手登録は3年目突入で確定なので、この時点でクリア確定である。もちろん彼女攻略は別だが。
試合に負けてリセットでやり直すのは普通にありえる動作なので、意図的に残された仕様なのかもしれない。
隠しデータとしてミニゲーム以外で序盤に仲間にできるキャラや森本のパワーアップ後の能力が存在している。
ほぼ確実に打ち取れる投げ方が存在する。
本作には「投球コースを時間をかけて決められる」「スローボールは狙った位置に必ず投げられる」という仕様がある。
これを活用して、低めギリギリのボール球を投げ続けることでほぼ内野ゴロに打ち取ることができる。
四球になることもあるが、他の投げ方よりもはるかに安定する。
赤坂と真賀津以外のライバル選手(布具里、写六、磯、皇、統道)はパスメで作成されており、それぞれのパスワードを入力すれば使用可能となる。
このうち磯の顔のみ主人公の顔になっているが、これは磯の顔にするとパスワードが入らないため、致し方ないといえる。
2020年に『パワプロアプリ』にパワポケコラボとして、味方の部員を差し置いて甲子園決勝戦の相手である皇(すめら)がイベントキャラクターとして登場した。
なおこれによって 皇 帝(すめら みかど) という彼のフルネームが18年越しに分かった。しかし「コストがかかる」という理由からモデルを作ってもらえず、モブ顔で登場する。
その後正式にパワターが追加された模様。何故か「パワプロ2020」でも使用可能になるなどやたら優遇されている。
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